葉酸の効能・効果

1940年代にホウレンソウから発見された葉酸は、水溶性ビタミンB 群の一つ。体の細胞が作られるときにはなくてはならない栄養素の一つです。「赤ちゃんのビタミン」とも呼ばれ、妊娠前後においては特に重要になるほか、貧血防止の働きもあります。

 

遺伝子情報を持つDNA。このDNA配列に異常が発生すると、がんの発症や奇形児の誕生につながります。葉酸は、このDNAおよびRNAの核酸と、たんぱく質の合成に関与します。そのため、正しい遺伝子情報を伝えることに大きな影響を持っており、妊活や、妊娠前後に際して重要な栄養素だとされているのです。また、たんぱく質の合成にも関与していることから、不足するとまず口腔内や舌、そして腸管に不調が表れます。口内炎や下痢などを例として挙げることができます。

 

貧血を防止する働きも持つ葉酸。そもそも、貧血には二種類が存在しています。一つは、鉄分が不足して起こる貧血。鉄分は血液中の赤血球における赤い色素、ヘモグロビンの成分です。ヘモグロビンは、体の隅々に酸素を運び、二酸化炭素を排出するという働きを担っています。もう一つの貧血は、悪性貧血と呼ばれる巨赤芽球性貧血。悪性貧血は、葉酸とビタミン12が不足した場合に起こる貧血です。新しい赤血球が作り出される際、葉酸とビタミンB12が不足すると正常な赤血球を作れずそれによって引き起こされてしまうのが、悪性貧血なのです。葉酸は、「造血ビタミン」とも呼ばれ、貧血防止にも重要な成分です。

 

妊活、妊娠、出産から授乳中に至るまでの期間や、貧血防止にも重要な働きのある葉酸。そんな葉酸は、動脈硬化を予防する効果もあります。ホモシステインという悪玉アミノ酸は増えすぎると血管壁に衝突して血管を傷つけ、動脈硬化の原因を生み出してしまう恐れのある物質。また、増えすぎの原因は、加齢や、食べ過ぎなどとされています。そのホモシステインを増やしすぎないためには、葉酸の十分な摂取が効果的であり、逆に不足するとホモシステインは増加してしまうのです。しかし、葉酸とビタミンB6とB12が働きかけると、悪玉アミノ酸がふつうのアミノ酸へと変化。ホモシステインが動脈硬化因子となってしまうことを予防することができるのです。そして、動脈硬化の予防は、心臓病を始め、全身に起こる健康トラブルの要望にもつながることとなるのです。

 

葉酸は、同じくビタミンB群のビタミン類とも一緒に働きかけ、日常的な健康管理から妊活・妊娠出産前後、そして生活習慣病から引き起こされる大病の予防までと、幅広い効能効果を持つ栄養素なのです。